宅建業法が改正されてから4か月ほど経過しました
住宅・不動産情報サイトの新建ハウジングによりますと、東京都にある大手検査会社の今年の4~6月期に実施したホームインスペクション件数が、前年同期比で560%という大幅増の実績を残したとのことです
たしかに私が実施している「お住みつきセミナー」に来場された会社さんの参加動機の中に
「お客さんに聞かれたけどわからなくて、、、俺は全く興味がなかったんだけど、お客さんに聞かれて答えられないと業者としてまずいから勉強しに来たのさ、、、」
という声が複数社からありました。
きっと消費者の中にも「インスペクション/ホームインスペクション」という言葉が着々と浸透してきているのでしょう。
実際にインスペクションを活用する場合、おおむね3場面になります
① 買主が購入を検討している物件に実施
② 売主が売り出しを開始した時に実施
③ 査定依頼者に対して査定時に実施
対象となる顧客が業者の場合と個人の場合によって使う意図が異なりますが、それぞれ目的を明確にして実施することが重要です
インスペクションを今までの営業プロセスに盛り込むと、それだけで営業の流れや説明内容、営業上注意すべき点などが大きく変化する事で手間暇も時間もかかります。
更には、営業の鉄則である「鉄は熱いうちに打て」が使えなくなりますので(インスペクション結果を待つまでの期間が必要になるため)、中途半端に使うと成果が上がらずに、現場の営業マンにはアレルギー反応が出てしまいます
インスペクションの活用が思うように進まない場合は、この悪い循環に陥ってしまうことも…。
成果を上げたいと思っている現場営業マンが、インスペクションの活用方法を知らずに、または教えて貰っていない状態でインスペクションを利用しても、逆効果となり、成果を上げたくてもスピードも結果も伴わず、結果として使わなくなるパターンが大半です
逆に上手に使いこなすと消費者の不安や不満を解消することが出来るので、実績の向上とお客様からの感謝がついてきますが、その為には現場営業マンの方々が上手に活用できるよう、現場環境を整える必要があります
具体的にはインスペクションを依頼する相手先企業との連携や結果報告の方法、営業ツール整備、営業ノウハウの集積と共有、不適合判定の場合の営業活用などなど、成果を上げるためには相応の事前準備をしておくべきです
数多くのチャレンジと失敗、そして改善の積み重ねが事前準備を実現し、その事がお客様からの信頼と期待を獲得し、結果として成果に反映されてきます
ホームインスペクションが一つの起点となり、消費者が既存住宅を積極的に選ぶようになる事を願っています
インスペクションの使い方は【こちらからどうぞ】